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2014年5月12日月曜日

叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本

この本はよい本だと思います。
著者は有名な行動分析学の専門家なのですが、あまり理論には触れずに、具体的な例をもとに、どう対応すべきかを説明しています。軽い気持ちで読めますので、小難しい理論などどうでも良いと言う方にはお勧めです。

タイトルだけ見ると、子供を受け入れてあげて、叱らずに愛情をもって育てるという内容なのかな?と思いがちですが、そうではなくて、むしろ、子供を甘やかせずに、厳しく接することを推奨しています。といっても、叱るのではなくて、子供に主導権を握らせず、こちらでイニシアティブをもって子供の行動をコントロールすることによって、そもそも叱る必要は無いのだという内容です。

まぁ、内容としてはABAの基本的な内容なのですが、具体的なシーンでの対応の仕方が書かれているので非常に参考になりますし、親が子供に対してストレスを感じないような心構えなども書かれていて、子育てをしている人には一読をお勧めします。

すべて、理論的な裏づけがあっての内容なのでうすが、そのことを知らずに読むと、「そんなにうまくいかないよ」と思ってしまうかもしれませんので、読んでみて疑問に思った方は他の本を読んで理論の部分を補完すると良いのではないかと思います。

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